Thursday, November 10, 2016 12:12 PM

トランプ氏勝利でも「経済見通し変わらず」 セントルイス連銀総裁

 セントルイス連邦準備銀行のブラード総裁は10日、ミズーリ州セントルイスで、大統領選でトランプ氏が勝利した後も「経済見通しは変わっていない」と述べた。一方で、大統領選による経済への影響を見極めるには時間がかかるとの見方を示した。ダウ・ジョーンズ通信が伝えた。

 コマース銀行のイベントで講演したブラード総裁は金利の先行きについて「低い状況が2、3年は続く」と分析。雇用や物価は好ましい状況にあるものの、投資家が国債などの安全資産に流れ、生産性が思うように向上しない状況の中では、低金利の状況に当面変化はないと指摘した。

 また、来るべきトランプ政権下でも金融政策に携わる連邦準備制度理事会(FRB)の独立性は保たれると強調。新政権が生産性を向上させる政策を取ることは「歓迎する」と述べた。(共同)