Thursday, November 10, 2016 4:46 PM

北米の大型車、来春増産へ 需要に対応とホンダ本部長

 ホンダの北米地域本部長を務める神子柴寿昭専務執行役員(58)が10日までに共同通信などの取材に応じ、来春から北米でスポーツタイプ多目的車(SUV)やピックアップトラックなど「ライトトラック」と呼ばれる大型乗用車の生産を増やしていく考えを示した。現在は全体に占める割合は半分程度だが「6割まで近づけていきたい」と述べた。

 米国を中心とした北米の自動車市場は、セダンなどの乗用車と並びライトトラックの人気が高く、原油安も追い風に需要は拡大傾向にある。ホンダの北米での生産能力は、9カ所の生産拠点を合わせると年間約192万台で現在、乗用車とライトトラックの生産比率はほぼ半々だという。

 神子柴氏は「需要に対応し、増産にシフトしていく」と述べ、ライトトラックの生産比率を拡大する考えを強調。現状の生産規模は維持し、メキシコで造っているSUVの主力車種「CR-V」の生産を2017年春から米国内に移すなど、北米にある各工場の生産車種を組み替えることで対応する方針を明らかにした。(共同)