Thursday, November 10, 2016 6:20 PM

TPP「死んでない」 前USTR高官

 「環太平洋連携協定(TPP)は死んでいない」ー。米通商代表部(USTR)の前次席代表代行、ウェンディ・カトラー氏は10日、首都ワシントンでの討論会で、TPP離脱を公約に掲げた共和党のトランプ氏が大統領選に勝利したことで、協定の発効は絶望的になったとの見方を否定した。

 「重要な立場にある人を含め、自由貿易を支持している議員は多い」と強調。TPP推進派の説得を受けて、来年1月20日に大統領に就任するトランプ氏が、発効に必要なTPPの承認を議会に求めることに望みをつないだ。

 カトラー氏はTPPで日本との交渉を担当。「合意までに5年以上という、信じられないくらい長く厳しい交渉だった」と振り返り、協定をほごにしようとしているトランプ氏を暗に批判した。(共同)