Friday, November 11, 2016 10:06 AM

APEC保護主義けん制へ 17日から、TPPも議論

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)に参加する日本や米国など21カ国・地域は17〜20日にペルーの首都リマで閣僚会議と首脳会議を相次いで開く。大統領選で環太平洋連携協定(TPP)脱退を表明するトランプ氏が勝利するなど世界的に保護主義的な風潮が強まる中、自由貿易促進を首脳宣言や閣僚声明で打ち出してけん制する方向だ。

 APEC加盟国にはTPP参加12カ国が含まれており、期間中には首脳や閣僚の会合が調整されている。米国にトランプ政権が誕生した後のTPPの在り方が討議されそうだ。

 また安倍晋三首相はリマでの日ロ首脳会談に意欲を示している。対ロシア経済協力を担当する世耕弘成経済産業相も、協力の具体化に向けてロシアのウリュカエフ経済発展相との協議を目指す方針を表明している。(共同)