Friday, November 11, 2016 10:07 AM

次期政権の3課題示す 移民、医療保険、雇用

 大統領選で勝利した共和党のトランプ氏は10日、首都ワシントン入りし、オバマ大統領や共和党指導部と会談した。次期政権で移民政策、医療保険、雇用の三つの課題に最優先で取り組む意向を記者団に示した。政権移行でオバマ氏の協力を取り付ける一方、党指導部とは医療保険制度改革(オバマケア)の撤廃など具体的な政策調整に入った。政権を支える閣僚やスタッフの人選も急いだ。

 トランプ氏とオバマ氏の会談は予定を大幅に超え、1時間半に及んだ。オバマ氏は会談後「あなたの成功は米国の成功を意味する」と述べ、政権移行への全面協力を表明した。共和党のライアン下院議長らとは政策の優先順位を調整。記者団には三つの課題に「真っ先に取り組む」と語った。

 政策課題にどう取り組むかは明らかにしなかったが、選挙戦で主張した移民を排斥するような政策や、雇用を守るための通商協定離脱などに実際に踏み切るのかが注目される。(共同)