Friday, November 11, 2016 12:36 PM

長期金利上昇の影響「まだ分からない」 フィッシャーFRB副議長

 連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長は11日、トランプ氏の大統領選勝利で米国の長期金利が上昇していることについて、金融政策にどのような影響があるのか言及するのは「時期尚早だ」と述べ、まだ見極められないとの見方を示した。ダウ・ジョーンズ通信が伝えた。

 チリの首都サンティアゴで開かれたチリ中央銀行の年次総会で講演後に質疑応答で語った。トランプ氏やその政策についての言及はなかった。

 副議長は低金利状態の長期化の理由として生産性の向上が進まないことを理由の一つに挙げている。FRB内では、投資家が安全資産である国債を中心とした債券市場に資金を集中させていることから、長期金利の見通しが低いままになっていると指摘する幹部もいる。(共同)