Friday, November 11, 2016 6:25 PM

日米同盟強化、中国に対抗 日本の関与拡大要請か

 大統領選で勝利した共和党トランプ氏の安全保障顧問は、次期政権のアジア外交方針について、中国に対抗するため日本との関係を重視し「アジアでの日本の積極的な役割」を求める考えを明らかにした。ロイター通信が11日伝えた。中国が急速に軍拡を進め、東シナ海や南シナ海で海洋進出を強める中、日本に安全保障面での関与拡大を求める可能性がある。

 安倍晋三首相は17日にトランプ氏とニューヨークで会談する予定。大統領選直後の異例の早期訪米で信頼関係を築く方針だ。

 ただ、トランプ氏はこれまで日本や韓国などの同盟国に防衛費の負担増を求めるべきだと主張。トランプ氏の側近は中国が主導して創設した「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」に米国も加盟すべきだとの考えを示しており、日本側は会談を通じてトランプ氏の方針を見極める必要がありそうだ。(共同)