Monday, November 14, 2016 12:35 PM

英議員殺害は「計画的」 検察、容疑者の男起訴

 英検察当局は14日までに、中部リーズ近郊で今年6月、ジョー・コックス下院議員=当時(41)=を殺害した殺人などの罪で、トーマス・メア容疑者(53)を起訴した。検察側は同日、ロンドンの裁判所で行われた陪審裁判で、政治的、思想的な動機に基づく計画的な殺人だったと主張した。英メディアが伝えた。

 コックス氏は6月23日の英国の欧州連合(EU)離脱を巡る国民投票の1週間前に殺害された。同氏がEU残留を支持していたことから、強い衝撃を国内外に与えた。

 検察側はこの日、メア被告がコックス氏を刃物で刺しながら「英国が第一だ」と何度も話していたとの複数の証言があると指摘。10月の公判でメア被告は罪状認否に答えなかったため、無罪主張と認定されたという。(共同)