Monday, November 14, 2016 4:44 PM

トランプ氏人事に反発続出 「白人至上主義者」に警戒

 共和党のトランプ次期大統領が、白人至上主義的で人種差別的な論調が目立つとされる右派ニュースサイトと関係が深い強硬派スティーブン・バノン氏(62)を首席戦略担当兼上級顧問に充てると発表したことで、民主党から14日、「憎悪や分断を助長する」と激しい反発の声が相次いで上がった。

 トランプ氏は13日に人事を発表。バノン氏について、ホワイトハウスの要となる大統領首席補佐官に就くラインス・プリーバス共和党全国委員長(44)と「対等のパートナー」と位置付けている。だが共和党内でもバノン氏に批判的な声があり、国民団結の目標に障害となるリスクを抱えた。

 民主党下院トップのペロシ院内総務は14日の声明で「トランプ氏が選挙戦で見せた憎悪あふれる分断的なビジョンを持ち続けていることの表れだ」と批判。民主党のマークリー上院議員も「トランプ氏は白人至上主義者を政府の頂点に招き入れた」とし、バノン氏の人事撤回を求めた。(共同)