Tuesday, November 15, 2016 10:26 AM

パリ協定、初の締約国会議 18年にも実施指針を採択

 地球温暖化対策の新枠組み「パリ協定」の第1回締約国会議(CMA1)が15日、国連の気候変動枠組み条約第22回締約国会議(COP22)の閣僚級会合に合わせてモロッコ・マラケシュで開かれた。

 今世紀後半に国際協力で“脱炭素社会”の実現を目指すパリ協定の実施主体となる会議。国連の潘基文事務総長や、日本の山本公一環境相ら各国の閣僚が出席。各国はCOP22の議論を踏まえ、2018年までに協定の実施指針を集めた「ルールブック」を採択し、本格的な温室効果ガス削減に踏み出すことを目指している。

 ただ温暖化を否定しパリ協定からの脱退を唱えるトランプ次期大統領の存在が交渉に影を落とした形。潘氏は記者会見で「どれほど強大で資源に富んだ国でも、温暖化の影響からは逃れられない。トランプ氏も就任後は賢明な判断をするだろう」と述べて姿勢転換に期待を示した。(共同)