Tuesday, November 15, 2016 10:27 AM

朴氏、早期の事情聴取拒否 弁護人「書面調査が原則」

 韓国の朴槿恵大統領の親友、崔順実容疑者の国政介入疑惑で、大統領府は15日、朴氏の弁護人に検事出身の柳栄夏弁護士が選任されたと明らかにした。柳氏は同日、記者団に対し、検察が求めている16日までの朴氏の事情聴取について「物理的に不可能だ」と述べ、早期実施を事実上拒否した。準備に時間を要するとし、大統領への調査は原則として書面で行うべきだとの立場も表明、検察との攻防が激化しそうだ。

 崔容疑者は20日の勾留期限を前に19日にも起訴される見通し。朴氏側は聴取先延ばしで、起訴内容に朴氏の関与が盛り込まれることを避ける狙いがあるとみられる。野党は時間稼ぎだと一斉に反発した。

 検察関係者は15日、真相究明のためには対面しての事情聴取が不可欠だと改めて強調。「可能な限り早期に事情聴取が実現するよう最善を尽くす」と述べた。(共同)