Tuesday, November 15, 2016 10:28 AM

トランプ政権閣僚人選進む 「身内」偏重に懸念も

 共和党トランプ氏が勝利した大統領選から、15日で1週間。来年1月の政権発足に向けた閣僚の人選が進み、最も格上の閣僚である国務長官の候補に14日、選挙戦で一貫してトランプ氏を支援し続けたジュリアーニ元ニューヨーク市長が急浮上した。トランプ氏と距離を置く党有力者が多い中、次期政権は親交の深い「身内」偏重となる懸念がある。

 米メディアは国務長官候補としてこのほか、保守強硬派のボルトン元国連大使、コーカー上院外交委員長、保守派重鎮のギングリッチ元下院議長らを挙げている。

 ジュリアーニ氏は14日にニューヨーク市内で開かれたイベントに出席。次期政権は、まず過激派組織「イスラム国」(IS)の壊滅に対外政策の照準を定めるとの見通しを示した。ロシアや中国との関係改善に乗り出すとの見方も披露した。(共同)