Tuesday, November 15, 2016 10:28 AM

首相とトランプ氏協議へ 秋の外交、日露首脳会談も

 安倍晋三首相が秋の外交を本格化させる。トランプ次期大統領とニューヨークで現地時間17日に会談。ペルーではアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせロシアのプーチン大統領と会い、平和条約締結交渉の進展に向け詰めの協議に臨む。一連の会談では環太平洋連携協定(TPP)や北方領土問題など重要課題を扱うだけに、結果は今後の政権運営を左右しそうだ。

 首相は15日の参院TPP特別委員会で、トランプ氏との会談に関し「貿易や経済、日米同盟関係、地域情勢を含め、胸襟を開いて対話したい。信頼関係構築の第一歩にしたい」と述べた。

 会談では、アジア太平洋地域における日米同盟の重要性を再確認。同地域への米国の関与が、経済や安全保障面で米国の国益にかなうと働き掛ける方針だ。在日米軍の駐留経費(思いやり予算)の現行水準の維持を要請し、経済成長のために自由貿易が必要だとしてTPP脱退を訴えたトランプ氏に翻意を促す。(共同)