Tuesday, November 15, 2016 4:55 PM

北朝鮮に拉致解決要求 国連委が人権侵害非難

 国連総会第3委員会(人権)は15日、北朝鮮による深刻な人権侵害を非難し、拉致問題の解決などを求める決議案を議場の総意により無投票で採択した。日本と欧州連合(EU)主導の同種決議の採択は12年連続。共同提案国は59カ国に上った。

 決議は、北朝鮮が核・ミサイル開発に資源を投入し、国民の人道状況に影響が出ていることに「重大な懸念」を表明。海外に労働者を派遣し搾取していると強調した。

 2014年5月の日朝合意に基づく拉致被害者の安否再調査について「北朝鮮の積極的な行動が欠如している」と批判し、人道に対する罪の最高責任者への制裁発動や人権侵害について国際刑事裁判所(ICC)への付託を検討するよう国連安全保障理事会に促した。(共同)