Thursday, November 17, 2016 10:21 AM

NHL勢参加、まだ不透明 団体間の折衝で前進

 冬季五輪では1998年長野大会から5大会連続で、最高峰の北米プロアイスホッケー、NHLのスターらが活躍し、注目を集めてきた。だが再来年に控える次回の平昌大会は、選手の保険や旅費などの費用負担について各団体間の交渉が難航し、NHL勢の参加が確定していない。

 AP通信などによると、国際オリンピック委員会(IOC)の負担が前回ソチ大会の1400万ドル(約15億2600万円)から1000万ドル(約10億9000万円)に減額されることにNHLが態度を硬化させている。運営側にすれば、五輪期間のリーグ中断による損失や五輪でのけがに懸念がある中での負担増となるからだ。一方で、選手たちはおおむね参加に前向きな立場という。

 NHLや選手会、国際アイスホッケー連盟(IIHF)の代表は16日に話し合い、歩み寄りを図った。IIHFのファゼル会長は「合意は簡単ではないが、それが私の仕事だ」と、花形競技を統括する責任感を口にした。NHLのベットマン・コミッショナーも「建設的で率直な議論ができた」と明かし、距離は縮まった様子。注目される結論は、来年1月上旬までには出る見通しだ。(共同)