Thursday, November 17, 2016 10:24 AM

国際刑事裁の脱退示唆 フィリピン大統領、ロシアに秋波

 フィリピンのドゥテルテ大統領は17日、国際刑事裁判所(ICC)への正式加盟を取りやめるロシアの決定を引き合いに出し「ICCは無益だ。わが国もロシアの後に続くかもしれない」と述べ、脱退を示唆した。南部ダバオで記者団に語った。

 ドゥテルテ氏は自身の麻薬犯罪対策に批判的な国連や米国への不満を漏らした上で「中国とロシアが新しい秩序をつくるなら、真っ先に加わるだろう」とも言及。中国に続き、ロシアに秋波を送る姿勢をあらわにした。

 ドゥテルテ政権は容疑者の殺害もいとわない強権的な麻薬犯罪対策を進めている。ICCの主任検察官は10月、超法規的な殺害はICCの訴追対象となる可能性があると警告している。(共同)