Thursday, November 17, 2016 10:24 AM

レベル4施設、国策で推進 病原体研究で長崎大計画

 危険な病原体を扱うバイオセーフティーレベル4(BSL4)施設を長崎大に設置する計画について、政府は17日、「国策」として推進することを関係閣僚会議で決定した。施設の安全性確保について、財政面や人員面で長崎大や地元自治体を支援する。

 地元の長崎市や長崎県は国の積極的な関与を要請しており、今回の決定を受けて近く受け入れの可否を表明する見込み。地元の同意が得られれば、文部科学省は来年度予算に施設設計などの準備費として約2億円を計上する予定。

 内閣官房によると、施設の建設や運営については文科省が必要な支援をする。事故時には事態収拾のため厚生労働省や文科省が専門の職員を派遣して対応する。長崎大の取り組みや施設の状況を第三者の立場から点検するため、有識者などによる「施設運営監理委員会」を文科省に設置する。(共同)