Thursday, November 17, 2016 10:26 AM

稲田氏、きょう派遣命令 陸自部隊に新任務付与

 稲田朋美防衛相は18日、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に交代要員として派遣する陸上自衛隊部隊に、派遣に際しての命令を出す。安全保障関連法に基づく駆け付け警護と「宿営地の共同防衛」の実施が可能となる。同法による初めての新任務付与。部隊は約350人で今月20日から順次、南スーダンに向け出発。態勢が整う12月12日から事態が起きれば遂行する。

 新たな任務が与えられるのは、陸自第9師団第5普通科連隊(青森市)が中心となる部隊で、現在派遣中の10次隊との引き継ぎを終えた後、11次隊として任務に就く。隊長は田中仁朗1等陸佐が務める。

 新任務の活動範囲は、自衛隊の宿営地のある首都ジュバとその周辺に限定する。現地の医官は現在の3人から4人へと増やす。状況把握や事後検証のため、隊員の行動を記録する装着型小型カメラも配備する。政府は「有意義な活動を実施することが困難と認められる場合」と判断すれば、部隊を撤収する方針だ。(共同)