Thursday, November 17, 2016 10:26 AM

米追加利上げ巡り説明へ FRB議長、大統領選後初

 米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は17日、ワシントンで議会証言に臨む。トランプ次期米大統領の経済政策を市場が好感し、有力視されている12月の追加利上げについて、どう説明するかが焦点。大統領選後、同議長が公の場で金融政策について発言するのは初めて。

 上下両院の経済合同委員会に出席し、昨年12月以来となる利上げの判断材料である雇用、物価上昇率を中心に現状を説明。共和党のトランプ氏は選挙期間中、過去に民主党政権の経済顧問を務めたイエレン氏が率いるFRBの金融政策を批判した。証言後の質疑では、次期政権との折り合いなどについて議員から質問を受ける場面もありそうだ。

 FRBは11月1〜2日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送った。8日の大統領選の結果を見極める必要があると判断したことが一因とされる。委員会後の声明で「利上げの根拠は引き続き強まった」と12月の利上げを示唆した。(共同)