Wednesday, June 15, 2016 10:56 AM

訪日客、最速で1000万突破 5日時点、4年連続

 観光庁は15日、2016年に日本を訪れた外国人旅行者が6月5日時点で1000万人を超えたと発表した。1000万人突破は4年連続で、過去最速のペース。5月の訪日客は前年同月比15%増の推計189万3600人で、5月として過去最高だった。しかし中国の景気減速や熊本地震の影響もあり、昨年2月以来30〜60%台で推移していた伸び率は、4、5月と連続して10%台にとどまった。

 田村明比古長官は記者会見で「世界経済の不透明感や円高、熊本地震の発生など不利な条件があったが、(7月に突破した)昨年より1カ月以上早く到達できた」としたものの「4月以降は熊本地震の影響が大きかった」と指摘。夏のシーズンに向け九州観光の支援や、海外への情報発信を着実に実施していくと強調した。

 5月の訪日客の国・地域別は、中国(50万7200人)がトップで、台湾(37万5500人)、韓国(30万2100人)と続いた。中国は4月に続き50万人を超えたが、韓国は前年同月を4%下回り、14年6月以来約2年ぶりにマイナスに転じた。地理的に近い九州に旅行する人が多く、地震でツアーのキャンセルが相次いだためだ。(共同)