Friday, November 18, 2016 12:28 PM

早期利上げで「不安定な状況回避を」 カンザスシティー連銀総裁

 カンザスシティー連邦準備銀行のジョージ総裁は18日、テキサス州ヒューストンで原油相場と経済をテーマした会議で講演し、緩やかなペースで追加利上げを「早期に実施することで、金融緩和と引き締めを交互に行うような不安定な状況を生む可能性を減らすことができる」と述べた。

 総裁は9月と11月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ見送りに反対票を投じた。その理由として「緩やかにフェデラルファンド(FF)レートを引き上げることによって経済が長期にわたって成長できるような最大雇用の環境を整えることができる」と説明した。

 総裁は原油などのエネルギー産業が経済成長に与える影響を強調。石油輸出国機構(OPEC)が減産で合意できなければ原油相場の「下降リスク」となり、米経済にも大きな打撃となると懸念を示した。(共同)