Monday, November 21, 2016 10:23 AM

日米関係、本質変わらず TPP脱退も非現実的

 経済同友会の小林喜光代表幹事は21日までに共同通信などのインタビューに応じた。次期大統領にトランプ氏が決まったことについて「微妙な変化は起こるだろうが、本質は変わらない。日米の基軸はさらに強くなる」と強調。トランプ氏の環太平洋連携協定(TPP)からの脱退発言には「(中国など)アジアの動きを見れば『やめた』というわけにはいかない」とし、非現実的との見方を示した。

 トランプ氏は高層ビルやリゾート施設を手掛け、米国では「不動産王」とも呼ばれる。小林氏は「商売人なので逆に期待もできる」とし、経営感覚を生かした政権運営の可能性を指摘した。

 選挙期間中、移民や社会保障政策などを巡り物議を醸す発言を繰り返したが、「商売人は賢い。ころころ変わるだろう」と現実路線への転換を予測した。また「経済のことは分かっている人だ。反グローバリズムで、民族主義みたいな動きであっては困る」と話した。(共同)