Monday, November 21, 2016 10:24 AM

「遺産」死守へ奔走 オバマ氏、最後の外遊

 オバマ大統領が20日、任期中最後と位置付けた外遊を終え、帰国の途に就いた。環太平洋連携協定(TPP)をはじめ、オバマ政権の外交実績をことごとく批判するトランプ氏の大統領就任は来年1月。各国首脳と思い出話に浸る余裕もなく、オバマ氏は自らのレガシー(政治的遺産)を守ろうと奔走、慌ただしい最後の旅となった。

 「状況は厳しいが、これほど質の高い協定はない。引き続き発効に向けて努力してほしい」

 19日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の開催地ペルーで開かれたTPP参加国首脳会合。オバマ氏が訴えると、会場はぎこちない沈黙に包まれた。(共同)