Wednesday, November 23, 2016 10:09 AM

日韓、軍事機密協定に署名 対北朝鮮、米交え連携強化

 日韓両政府は23日、安全保障分野の機密情報共有を可能にする軍事情報包括保護協定(GSOMIA)にソウルで署名、協定は同日発効した。これまで主に米国を介して共有してきた北朝鮮に関する軍事情報を直接やりとりすることが可能になる。日米韓3カ国の連携の前提となる日韓協力を強化、有事の迅速な対応につなげる狙いだ。

 岸田文雄外相は23日、宮城県松島町で記者団に「北朝鮮の核、ミサイルは今までと次元の異なる脅威だ。日韓間の円滑、迅速な情報交換を期待している」と述べた。

 韓国では日本との軍事協力への反発が根強いが、朴槿恵政権は北朝鮮が今年だけで2回の核実験を強行、ミサイル技術も進展させているのを受け、協定締結に踏み切った。朴大統領は親友、崔順実被告の国政介入疑惑の影響で求心力が急低下しており、政策遂行が行き詰まるのを前に締結を急いだ面もある。(共同)