Wednesday, November 23, 2016 10:09 AM

トランプ氏に「心配なし」 ダライ・ラマ、面会も期待

 チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は23日、訪問先のモンゴルのウランバートルで記者団の取材に応じ、トランプ次期大統領の今後の政策などについて「心配していない」と述べた。トランプ氏との面会への期待も表明した。モンゴルのニュースサイトなどが伝えた。

 トランプ氏は移民への排外的な発言を繰り返し、人権問題の関心も低く、米国のチベット問題への関与が弱まるとの見方もあるが、ダライ・ラマは「米国は自由な社会をリードしている」と強調。トランプ氏について、選挙戦では自由に発言していたが「大統領になれば(政策を)現実と合わせて実行する責任がある」と述べた。

 中国外務省の耿爽副報道局長は23日の記者会見で「(ダライ・ラマは)外国の指導者との会見を追求し、中国とその国の関係を破壊しようとしている」と強調し、トランプ氏との面会をけん制した。(共同)