Wednesday, November 23, 2016 10:11 AM

TPP、米と再交渉に含み 萩生田氏、FTAは否定

 萩生田光一官房副長官は23日、東京都内で開かれたシンポジウムで、トランプ次期大統領が脱退を表明した環太平洋連携協定(TPP)に関し、再交渉の可能性に含みを持たせた。日米自由貿易協定(FTA)には否定的見解を示した。

 TPPを巡り、再交渉には応じないとしてきた日本の基本的立場を説明した上で「もし、トランプ氏が前向きに話し合いたいと言うなら、もう一度時間をかけてでも、米国を巻き込むことは重要だ」と述べた。

 トランプ氏については「TPPが米国にとって不利益だと確信を持つほど中身を承知しているとは思えない」と指摘。「間違った保護主義に陥らないよう、何とか翻す努力をしたい」と訴えた。(共同)