Wednesday, November 23, 2016 4:46 PM

城崎被告に判決 ジャカルタ事件、東京地裁

 1986年にインドネシアの日米両大使館に迫撃弾が撃ち込まれた「ジャカルタ事件」で、殺人未遂などの罪に問われた日本赤軍メンバー城崎勉被告(68)の裁判員裁判で、東京地裁(辻川靖夫裁判長)は24日、判決を言い渡す。求刑は懲役15年。

 城崎被告は、日本赤軍が日航機をハイジャックした77年のダッカ事件で「超法規的措置」として獄中から釈放された6人のうちの1人。過激派の公安事件が裁判員裁判で審理されたのは初めてで、9月21日の初公判から11月1日の結審まで20回の公判が開かれた。

 検察側は論告で、迫撃弾が発射されたホテル客室から採取された指紋が城崎被告と一致したと指摘。弁護側は「被告は事件当時、中東のレバノンにいた」と主張し、指紋については捜査機関による証拠捏造の可能性があると反論していた。(共同)