Monday, November 28, 2016 10:36 AM

フィヨン氏軸に長期戦 フランス大統領選へ各派本腰

 来年4〜5月のフランス大統領選(2回投票制)に向け、約2カ月にわたり7人の候補が争った中道・右派の予備選は27日、フランソワ・フィヨン元首相(62)が圧勝し、大統領選の「本命」と目される統一候補の座を射止めた。社会党など左派や「反移民」を唱える極右も本腰を入れ始め、長い選挙戦が本格化した。

 左派の予備選は来年1月22、29日の予定で、立候補の締め切りは来月15日。社会党の現職フランソワ・オランド大統領(62)は、出馬についてまだ明言していない。テロの続発や景気の低迷を受け自身の支持率が記録的なレベルにまで低迷する中、難しい判断を迫られている。

 一方、欧州連合(EU)離脱を決めた6月の英国民投票、トランプ氏が勝利した今月の米大統領選を受け、勢いづいているのが「反EU」「反移民」を掲げる極右、国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首(48)。これまでもフィヨン氏に対し「EU報道官にすぎない」などと攻撃を繰り返してきた。(共同)