Monday, November 28, 2016 10:37 AM

家禽から鳥インフル 新潟・関川村、青森市

 新潟県は28日、同県関川村の養鶏場の鶏から簡易検査で鳥インフルエンザウイルスが確認されたと発表した。青森県も同日、青森市の家禽農場で、食用アヒルから鳥インフルエンザの陽性反応が出たと発表。農林水産省によると、国内で家禽から陽性反応が出たのは今冬初めて。

 関川村の養鶏場は鶏約31万羽、青森市の農場は食用アヒル約1万6500羽をそれぞれ飼育。青森県は、死んだ食用アヒルの遺伝子検査などをした結果、H5型のインフルエンザウイルスを検出、高病原性の可能性が高いとして、全てを直ちに殺処分する。新潟県も同様に確認されれば同じ措置を取る。

 政府は28日夜、首相官邸の内閣危機管理センターに情報連絡室を設置。安倍晋三首相は情報収集や国民への正確な情報伝達などを関係省庁に指示した。農水省も同日、対策本部を置き、山本有二農相は「まん延防止には初動対応が重要だ」と述べた。疫学調査チームも現地に派遣する。(共同)