Monday, November 28, 2016 4:56 PM

関係正常化に影響なし カストロ氏死去で米報道官

 アーネスト大統領報道官は28日、キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長の死去により「(米キューバの)関係正常化に向けた進展が影響を受けることはない」との見方を示した。

 両国は昨年7月、54年ぶりに国交回復。オバマ政権は対キューバ経済制裁の解除を進めてきた。だが、キューバの人権抑圧に批判的なトランプ次期大統領が28日、ツイッターで国交再断絶の可能性に言及するなど、カストロ氏死去後の両国関係には不透明感が増している。

 アーネスト氏は、オバマ政権が進めてきた関係正常化により2国間の投資、人的交流が進展したとして「キューバ市民はより多くの自由と機会を享受している」と強調。キューバを孤立させる従来の政策は人権状況の改善をもたらさなかったと指摘し、両国関係を後戻りさせるような政策は市民生活に「重大な打撃を与える」と次期政権をけん制した。(共同)