Monday, November 28, 2016 6:20 PM

パリ協定、米残留に期待 潘氏、日本メディアと会見

 国連の潘基文事務総長は28日、地球温暖化対策の新枠組み「パリ協定」からの離脱を表明していたトランプ次期大統領について「国連と協調しながら国際的な指導力を示すと確信している」と述べ、軌道修正し残留することに期待感を示した。10年の任期が終わるのを前に国連本部で日本メディアと記者会見した。

 潘氏は11日にトランプ氏と電話会談した際、温暖化問題を取り上げ、国連との連携強化を呼び掛けたと明らかにした。ビジネスで成功したトランプ氏ならば、米産業界が温暖化対策に乗り出している動きや機運を「理解するだろう」と語った。

 南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に参加する陸上自衛隊の貢献について「深く感謝している」と述べ、新任務の「駆け付け警護」付与を念頭に「より大きな貢献をしようとしていることについて完全に支持する」と強調した。(共同)