Tuesday, November 29, 2016 12:31 PM

カジノ法案、30日審議入り 自民、今国会成立目指す

 衆院内閣委員会の秋元司委員長(自民党)は29日の理事懇談会で、カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)整備推進法案について、30日午後に審議入りする日程を職権で決定した。民進党の理事は欠席した。自民党、日本維新の会は早期成立を目指すものの、12月14日まで会期を延長した今国会で成立するかは不透明だ。

 自民党の竹下亘国対委員長は記者会見で、法案の審議日程に関し「頭の体操だが、衆院通過は6日の本会議になる」との見方を示した。ただ、公明党はギャンブル依存症増加への懸念から慎重論が根強い。同党は、同法案を巡る党内議論を30日から始めると決めた。民進党内には推進論もあるが、蓮舫代表ら執行部は反対姿勢だ。

 法案は議員立法で、カジノやホテル、大型会議場が一体となったIRの整備推進を政府に促す内容。旗振り役の超党派の議員連盟は、2020年東京五輪・パラリンピック終了後の外国人観光客誘致や経済浮揚策と位置付けている。(共同)