Tuesday, November 29, 2016 4:50 PM

象徴の在り方、陛下と同感 退位意向「かなり前から」

 秋篠宮さまは30日、51歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、東京・元赤坂の宮邸で妻の紀子さま(50)と共に記者会見し、天皇陛下が8月のビデオメッセージで示した「国民のために活動を続けるのが象徴天皇」という考えに「非常に同じような気持ちを持っている」と述べた。生前退位の意向を強くにじませた内容は「かなり以前」から「折々に伺っていた」と明かした。

 陛下のメッセージの公表後、皇位継承資格者が公式に感想を語ったのは初めて。政府の有識者会議は30日も開かれるが、これまでのヒアリングでは、専門家の一部から陛下の考えに否定的な意見も出ていた。

 象徴としての地位と活動は一体不離との信条を持つ陛下はメッセージで、体の衰えを念頭に「全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが難しくなる」と訴えた。(共同)