Tuesday, November 29, 2016 6:27 PM

開発方針まとめに向け議論 政府が第3回高速炉会議

 政府は30日、廃炉を前提とした議論が進む日本原子力研究開発機構の高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)に代わる高速炉の今後の開発方針を議論する「高速炉開発会議」の第3回会合を開いた。年内の方針取りまとめに向け、意見を交換。

 会合には世耕弘成経済産業相、松野博一文部科学相、電気事業連合会の勝野哲会長(中部電力社長)らが参加。これまでの会合では、高速炉開発の継続は、原発の高レベル放射性廃棄物を減らす研究や、原発の燃料になるウラン資源の有効活用で意義があるとの認識で一致。

 日本には高速炉開発でもんじゅの次の段階となる実証炉の設計開発に着手できる技術があるとの認識を共有しており、高速炉実証炉「ASTRID(アストリッド)」での共同研究などフランスとの開発協力の重要性を確認している。(共同)