Wednesday, November 30, 2016 10:21 AM

新元素「ニホニウム」決定 日本が初の命名

 理化学研究所は30日、森田浩介・九州大教授らのチームが世界で初めて合成した原子番号113番の新元素の名前が「ニホニウム」に正式に決まったと発表した。元素記号は「Nh(ニホニウム)」。国際学会「国際純正・応用化学連合(IUPAC)」が同日までに、命名権を持つ森田氏らのチームが提案した、日本の国名にちなんだ元素名を採用した。

 物質を構成する基本的な要素である元素を日本の科学者が命名したのは初めてで、アジアの中でも初の快挙。元素の周期表に記載され、科学の歴史に刻まれた。今後、教科書にも掲載される。

 森田氏は「日本発、アジア初の元素名が人類の知的財産として将来にわたり継承される周期表の一席を占めるのは、大変光栄だ」との喜びのコメントを発表した。(共同)