Wednesday, November 30, 2016 10:28 AM

アレッポ、5万人超脱出か 政権軍攻撃で市民21人死亡

 シリア人権監視団(英国)は30日、内戦の激戦地、北部アレッポ市の反体制派支配地域からこの4日間で5万人以上が脱出したと明らかにした。国連も多くの市民の脱出を確認しており、アサド政権軍の攻勢が強まる中、戦火を逃れる住民の避難が一気に加速している。

 政権軍側は30日も迫撃砲などで反体制派支配地域への攻撃を継続。監視団によると子ども2人を含む市民21人が死亡、負傷者も数十人出ている。攻撃が激しくなった15日以降、反体制派支配地域での市民の死者は298人に上るという。

 アレッポ市では、アサド政権軍側が西部を、反体制派側が東部を支配してきたが、政権軍側が28日に北東部を反体制派側から奪還。ロシアの支援を受け、市全域の掌握を目指し激しい攻撃を加えている。(共同)