Wednesday, November 30, 2016 10:28 AM

朴大統領「聴取応じる」 独立捜査、弾劾回避狙いか

 韓国の朴槿恵大統領は30日、自身や親友、崔順実被告の一連の疑惑を独立捜査する「特別検察官」に、元ソウル高検検事長の弁護士、朴英洙氏を任命、直接対面しての事情聴取にも応じると表明した。大統領府が発表した。真相究明に協力する姿勢を見せることで、野党主導の弾劾訴追案の可決をかわす思惑とみられる。

 朴大統領は29日の国民向け談話で、自らの進退を国会に委ねるとして任期満了を待たず辞任する意向を表明。これを受けて、弾劾に賛成していた与党セヌリ党非主流派の議員らが態度を変え始めたとの見方もあり、可決の公算が大きいとみられていた弾劾訴追案の行方は流動的になってきた。

 セヌリ党非主流派は30日の会合で、大統領に退陣時期を明言するよう要求することで一致した。来年4月末までの辞任を求めるとしている。(共同)