Wednesday, November 30, 2016 12:46 PM

武田、買収交渉が決裂 米報道、カナダ大手の胃腸薬

 ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は30日、武田薬品工業がカナダ製薬大手のバリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナルと進めていた胃腸薬事業の買収交渉が決裂したと報じた。買収総額は約100億ドル(約1兆1400億円)に上るとみられていたが、買収額などで合意に至らなかったという。

 バリアントは2015年、胃腸薬を主力商品とする米サリックス・ファーマシューティカルズを買収した。その後、粉飾決算疑惑でトップが交代するなど経営が混乱し、財務体質が悪化していた。バリアントには胃腸薬部門を売却することで、債務圧縮につなげる狙いがあったもようだ。(共同)