Wednesday, November 30, 2016 12:47 PM

金融政策の透明性が重要 パウエルFRB理事

 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル理事は30日、ワシントンで講演し、金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)参加者の経済見通しを世の中に伝えることがFRBに対する理解をより深めることになると述べ、透明性の確保の重要性を強調した。

 理事はFOMCの参加者はそれぞれ異なった見解を持っているが、「それがFRBの組織としての強みだ」と訴えた。FOMCの会合後に明らかにする各参加者の長期的なフェデラルファンド(FF)レート見通しの中間値は「2012年には4.25%だったが、今年9月には2.90%にまで下がった」と指摘。見通しの下方修正は経済の不透明性の表れだとして、参加者の思考過程も含めて公にすることが重要だとの見解を示した。(共同)