Wednesday, November 30, 2016 4:46 PM

山・鉾・屋台、無形遺産に 18府県33件の祭り一括

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会は30日(日本時間12月1日未明)、エチオピアのアディスアベバで開いた会合で、「秩父祭の屋台行事と神楽」(埼玉)など18府県33件の祭りで構成する「山・鉾・屋台行事」を無形文化遺産に登録することを決めた。最終日の2日、遺産のリストに記載する。能楽や歌舞伎、和食、和紙などに続く登録で、日本の無形文化遺産は計21件になる。

 33件はいずれも国の重要無形民俗文化財に指定され、住民らの保護団体が組織されている。過疎や少子化などで祭りの担い手不足が進む地域も多い中、登録は大きな励みになりそうだ。政府は地域活性化や外国人を含む観光客の誘致につながると期待している。

 決定を受け、在エチオピア日本大使館の横田賢司公使参事官が会場で「山・鉾・屋台行事は地域住民によって担われ、地域をつなぐものだ。政府として引き続き保全を支援していく」と述べた。(共同)