Wednesday, November 30, 2016 6:24 PM

コロンビア和平成立へ 下院、承認へ審議

 コロンビア下院は11月30日、半世紀余り続いた内戦を終わらせるため政府と左翼ゲリラ、コロンビア革命軍(FARC)が署名した新和平合意案の審議を始めた。早ければ30日中に採決し、承認の見通し。上院は29日に承認しており、和平が正式に成立する。

 和平成立により約22万人が死亡し、数万人が行方不明になった内戦は終結。FARCは武装解除を進め、政党として再出発する。ただ反対派は上院での採決をボイコットするなど反発しており、合意の履行に向けた法整備などで今後も曲折がありそうだ。

 政府とFARCは2012年に和平交渉を開始した。ことし9月にサントス大統領とFARCのロンドニョ最高司令官が和平案に署名したが、反対派は罪を認めたゲリラの刑罰減免や政治参加に反発。10月の国民投票では僅差で否決された。(共同)