Friday, December 02, 2016 11:14 AM

福島の球場提案は先送り 東京五輪の野球・ソフト

 2020年東京五輪の追加種目、野球・ソフトボールの一部試合を福島県で実施する計画に関し、大会組織委員会の森喜朗会長は2日の記者会見で、6〜8日の国際オリンピック委員会(IOC)理事会での承認を目指していた開催球場の提案を先送りする方針を明らかにした。候補となっている3球場の絞り込みに時間を要しているため。

 会場候補には最有力となっている福島市の県営あづま球場に加え、郡山市の開成山球場、いわき市のいわきグリーンスタジアムが挙がっている。組織委はIOC理事会までに一本化を目指したが、今回は主会場となる横浜スタジアム(横浜市)の提案のみにとどめる。

 組織委は、野球とソフトボールの1次リーグの日本戦1試合ずつを福島県で開催する方向で調整。11月には世界野球ソフトボール連盟(WBSC)のフラッカリ会長が福島県を視察に訪れた。組織委関係者によると、WBSCは横浜以外に首都圏にもう1会場を確保することを要望しているが、実現性は低いという。(共同)