Friday, December 02, 2016 11:18 AM

カジノ法案、成立の公算 衆院委可決、6日通過へ

 カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)整備推進法案は2日午後の衆院内閣委員会で採決され、自民党などの賛成多数により可決された。今国会で成立する公算が大きくなった。自民党は6日に衆院を通過させ、9日にも参院本会議で可決、成立させたい考えだ。内閣委で民進党は「審議が不十分」と猛反発して採決に加わらず、共産党も反対した。慎重審議を求めていた公明党は異例の自主投票を決め、採決を容認した。

 11月30日に始まった内閣委の審議時間は約6時間。ギャンブル依存症などへの懸念が出る中、自民党が野党の反対を押し切りスピード採決した。民進党の蓮舫代表は参院議員総会で「数があれば何でもできることが次々と行われている。間違っていることには声を上げて私たちの立場を訴える」と強調した。

 公明党議員3人のうち、1人が賛成、2人が反対した。井上義久幹事長は記者会見で、自主投票に関し「取りまとめの努力をしたが、至らなかったのは残念だ」と述べた。同党によると、衆院の法案審議で自主投票としたのは2009年6月の臓器移植法改正案以来。(共同)