Friday, December 02, 2016 12:30 PM

北極ガス支援を優先事業に 日露首脳会談で提示

 日本政府が支援を検討している、ロシアのガス企業「ノバテク」が北極海近くで進める新たな液化天然ガス(LNG)開発事業について、対ロシア経済協力で優先する30事業に盛り込むことで最終調整に入ったことが2日、分かった。今月中旬のプーチン大統領との首脳会談で示す方向だ。

 日本側は、ロシア側が重視するエネルギーでの協力を優先事業に盛り込むことで、北方領土問題を含む平和条約締結交渉を前進させる狙いだ。日本は世界最大のLNG消費国でもあり、ロシアに巨大ガス田の権益を確保することで、LNGの調達先を多様化できるメリットもある。

 支援を検討しているのは北極海近くのギダン半島のプロジェクト。方法は今後詰めるが、日本の大手商社などが出資してガス田の権益を獲得する案が浮上している。(共同)