Tuesday, July 08, 2025 7:26 AM

トヨタ、米国でのEV計画先送り

 トヨタは米国でのEV生産計画にブレーキをかけたと、ブルームバーグが報じた。

 トヨタは新型電動SUVの生産をケンタッキー州ジョージタウン工場で28年に開始する。当初の計画より1年以上先送りする。これまではインディアナ州プリンストン工場で生産される予定だった。

 トヨタは生産シフトによって、人気の高い「グランドハイランダー」SUVをプリンストン工場で増産する。

 トヨタはこのほか、ジョージタウン工場で26年の早い段階の生産開始を予定していた3列シートの電動SUV(名称未定)を、26年後期に遅らせる。

 一連のEV計画遅延は、米国でのEV需要が下火になっているほか、上院が税制・歳出削減法案可決が背景にある。法案にはEV購入時の税額控除の終了が盛り込まれているため、需要はさらに弱まるのは確実。トヨタは5月の時点では、米国でSUVの2モデルを含めたEV7車種を2027年中盤までに発売する計画を明らかにしていた。

 コックス・オートモーティブによると、米国では昨年、EV販売台数が7.3%増加し、約130万台となったが、トヨタによる完全EVの納車台数は3万台に満たなかった。