Thursday, July 03, 2025 7:15 AM

ジオタブとメルセデス、米フリート向けにテレマティクスを統合

 車載テレマティクス大手のジオタブ(Geotab、本社カナダ)とメルセデス・ベンツ米国法人は、米国の顧客向けにメルセデスのコネクティビティー・サービスをジオタブの高度なフリート管理プラットフォーム「MyGeotab」に統合する。

 ジオタブのプレスリリースによると、これでEVと内燃エンジン車(ICE)のデータを一元管理できる切れ目のない工場装着型テレマティクスソリューションを実現し、フリート管理者により高い可視性と実用的な洞察を提供する。

 メルセデスの車両に工場出荷時から搭載されているテレマティクスハードウェアから「MyGeotab」に直接データ転送するため、後付け機器の追加は不要となり、追加搭載のための車両ダウンタイムが避けられて時間とコストを節約できるほか、メルセデスの車両を含む多様なフリートの運用効率も高まる。

 フリート管理者は、この統合ソリューションを利用することで強力な管理ツールを手に入れられ、より高い頻度でほぼ同時進行のデータアクセスが可能になる。

 具体的には、衛星利用測位システム(GPS)による詳細な追跡、走行・活動報告、電池/タイヤ/エンジン信号など車両の健全性診断、EVの充電状態、燃料消費量などを把握できる。また、車の健康状態やその他の重要な警戒情報に関する自動警告機能もあり、迅速かつ予防的な意思決定を支援する。

 このソリューションは、「メルセデス・スプリンター」や「eスプリンター」といった人気の高い商用車も含め、2019年方以降の米国向けメルセデス・ベンツの乗用車およびバンのほとんどに対応している。