Friday, December 02, 2016 4:49 PM
セルビア球児と白球追う JICA職員、日本に遠征
世界各地で復興・開発支援に従事してきた国際協力機構(JICA)の辰巳知行さん(48)は「どこに行っても野球に関わる」がモットーだ。元高校球児。イラク・クルド人自治区でチームをつくり、コソボでキャッチボールを楽しんだ。現在の赴任先、東欧のセルビアでも現地の球児と白球を追う。9月には同国の高校野球代表を日本に招いた。「仕事の半分は野球」と笑う。
「力まず行こう!」。試合中のグラウンドにセルビア語の掛け声が響く。親善試合やプロ野球観戦で日本の野球を学ぶ「武者修行の旅」。辰巳さんが大学卒業後に勤めたミキハウスの三重県伊賀市の施設を拠点に、9月末から12日間滞在した。滞在費約180万円の寄付集めや対戦校の募集に力を尽くした。
セルビアは人口約885万の旧ユーゴスラビア連邦構成国。サッカーやテニスが盛んだが、野球の競技人口は300ほどだ。隣接するクロアチアで野球をしていた現野球連盟事務局長のニコラ・ブチェビィッチさん(43)が、旧ユーゴ紛争の1991年ごろにセルビアに避難、用具を持ち込み始まった。(共同)
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