Friday, December 02, 2016 4:51 PM

ガンビア、現職大統領敗北 22年長期政権に終止符

 西アフリカ・ガンビアで1日に大統領選が実施され、選挙管理委員会は2日、22年間にわたって実権を掌握し5選を狙った現職のヤヤ・ジャメ氏(51)が敗れ、野党連合の統一候補、アダマ・バロウ氏(51)が当選したと発表した。ロイター通信などが伝えた。

 ジャメ氏は1994年にクーデターで権力を掌握して以来、反体制派の弾圧などを繰り返し、独裁的な政権と批判を浴びてきた。しかし、選管トップは、ジャメ氏が選挙での敗北を受け入れると話しており、平和的な政権交代が実現する見込みとなった。

 選管によると、バロウ氏は45.5%、ジャメ氏は36.7%を得票した。実業家のバロウ氏は野党による初の統一候補で政治家としての経験はないが、ジャメ政権下で疲弊した経済を再生させ人権侵害をなくすと訴え、有権者の支持を集めた。(共同)