Friday, December 02, 2016 6:26 PM

国連重視「戦後秩序の要」 次期事務総長にオバマ氏

 オバマ大統領は2日、国連の次期事務総長に任命された元ポルトガル首相のグテレス前国連難民高等弁務官とホワイトハウスで会談した。オバマ氏は、米国と国連の連携は「戦後秩序の要だ」と述べ、トランプ次期政権でも国連を重視する必要性を強調した。

 多国間外交に重点を置いたオバマ氏と対照的に、「米国第一」を掲げるトランプ氏が単独主義に傾くとの懸念も指摘されている。国連を中心とした気候変動問題などでの取り組み継続を期待するオバマ氏は、トランプ氏にくぎを刺した形だ。

 オバマ氏は、シリア内戦に端を発した難民問題を挙げ「党派を超えた国連とのパートナーシップが問題解決への道を開いてきた」と強調。世界の混迷が深まる中、協力関係の維持が「死活的に重要だ」と述べた。(共同)