Monday, December 05, 2016 10:39 AM

素人か、計算ずくか 波紋広げるトランプ外交

 トランプ次期米大統領が従来の外交路線を無視した「首脳外交」を展開していることに波紋が広がっている。台湾総統との接触に踏み切ったほか、友好国インドと対立するパキスタンに支援を約束。長年の戦略から逸脱する会話内容も次々と明らかになり、「危険な素人」との批判が上がる一方、計算された動きとの見方も浮上している。

 1979年に断交した台湾の蔡英文総統と電話会談し、世界を仰天させたトランプ氏。「一つの中国」原則を堅持し、中台関係の緊張回避を基本姿勢としてきた米国の指導者としては異例だ。

 中国政府はトランプ氏側に早速抗議。米政府当局者によると、東アジア情勢の不安定化を懸念する周辺諸国からの問い合わせが相次いでいる。(共同)